日頃のレッスンで鍛えた経験を胸に、私たちはブエノスアイレスの夜の街へと繰り出しました。目的地は、歴史ある名門ミロンガ「マラブー(Marabú)」
そこには、日本では決して味わうことのできない、本場ならではの圧倒的な熱気と交流が待っていました。
伝説の空間「マラブー」で刻むステップ
重厚な扉を開くと、そこには映画のワンシーンのような光景が広がっていました。 ミロンガとは、タンゴを愛する人々が集うダンスパーティーの場。特に「マラブー」は、かつて巨匠アニバル・トロイロがデビューしたことでも知られる、歴史の香りが色濃く残る聖地です。
夜が深まるにつれ、会場のボルテージは上がっていきます。現地のミロンゲーロ(タンゴを愛する人々)が次々とフロアに現れ、音楽に身を任せて踊る姿。その熱気に押されるように、私たちの心も高鳴りました。
名司会者Jesús Melaさんとの出会いと生演奏の迫力
この夜をさらに特別なものにしてくれたのは、会場を盛り上げる司会者、Jesús Mela(ヘスス・メラ)さんとの交流でした。写真で伝統や歴史を丁寧に語ってくださいました。 彼の温かい歓迎と洗練された司会、『今晩は東京からタンゴレアルのメンバーが来ています!』と紹介していただきました。そして会場に響き渡る楽団の生演奏。
オーケストラが奏でる重厚なバンドネオンの音色が体に響くたび、一歩一歩のステップが魂に染み込んでいくような感覚。CDの音源では決して得られない、空気そのものが震える贅沢な時間。 私たちはまさに、タンゴの心臓部に触れていたのです。
言葉はいらない、タンゴという共通言語
フロアに立てば、そこには「日本人」も「アルゼンチン人」もありません。 最初は緊張していた生徒様たちも、現地の輪に混ざり合い、音楽を通じて会話を楽しんでいらっしゃいました。
特に印象的だったのは、70代のみなさんが堂々と、そして優雅にステップを刻むお姿です。年齢や国籍を超え、お互いの呼吸を感じながら踊る。タンゴが「世界の共通言語」であることを、私たちは肌で感じることができました。
仲間と分かち合う、旅の喜び
そして、この旅の何よりの宝物は、同じ趣味を持つ「仲間」との交流です。 素晴らしいダンスを目の当たりにした感動、フロアに立った時の心地よい緊張感、そして踊り終えた後の晴れやかな笑顔。
一人では決して辿り着けなかったこの場所に、タンゴレアルの仲間と、そしてリオス先生と共に立てたこと。その喜びが、旅の感動を何倍にも膨らませてくれました。
「本場のミロンガで刻んだステップは、私たちの誇りです。」
ブエノスアイレスの夜風に吹かれながら、私たちは自分たちが手にした「一生モノの思い出」を静かに噛み締めていました。
次回予告:第4回
夜の熱狂から一転、次回はブエノスアイレスの街の美しさに迫ります。 世界一美しい劇場と、彩り豊かなカミニート。五感で楽しむ観光の記録をお届けします。
【タンゴレアルよりお知らせ】 あなたも「世界の共通言語」を身につけませんか? タンゴは、言葉を超えて人と心を通わせることができる素晴らしい文化です。 新年・無料体験レッスンのお申し込みを、公式ホームページにて承っております。 新しい自分、新しい仲間に出会う春にしましょう















